村上春樹の小説の映画化。
ワタナベ(松山ケンイチ)は、親友キズキ(高良健吾)の恋人・直子に(菊地凛子)恋をしていたが、キズキは突然自殺しまう。
東京の大学に進学したワタナベは、ある日偶然直子に再会する。
おしゃれで洗練された恋愛ストーリでもあり、生の鮮やかさ死を対比させた映画
原作 村上春樹
監督 トラン・アン・ユン
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昔小説をよみ、懐かしさから借りてみた。
ベンチのシーン
32:26
ミドリ この間は約束すっぽかしてごめんね。あそこでずいぶん待った?
ワタナベ君 別にかまわないよ。時間だけは余っているんだ。
ミドリ そんなに余っているの?
ワタナベ君 その時間の中で君を眠らせてあげたいくらいだよ。
ミドリ 優しいのね。
とってもおしゃれな会話。
この会話が始まったのも、少し前にミドリが寝不足だと告げたから。ワタナベ君はやさしい。
ロケ地にいってみたくて調べてみた。大隈庭園らしい。
https://www.waseda.jp/inst/weekly/feature/2016/04/13/2575/
愛を問うシーン
35:55
ワタナベ君 君にとって愛とはなに?
ミドリ たとえば今わたしが、あなたに、イチゴのショートケーキがたべたいっていったとするでしょ。
そしたら、あなたは何もかも放り出して、走ってそれを買いに行って、そしてハアハア言いながら戻ってきて、そしてそれをわたしに差し出すの。
そしたら私は、フンもうこんなものいらなくなっちゃったわよ。っていって、それを窓の外にほうりなげるの。
私が求めているものはそういうものなの。
ワタナベ君 そんなの愛とは何の関係がないような気がするけどな。
ミドリ あるの、私は相手の人にこういってほしいの。
わかったよミドリ 僕が悪かった。僕はロバみたく馬鹿で無神経だった。
お詫びになにか別の物を買いに行ってあげよぉ。なにがいい。チョコレートムースそれともチーズケーキ?
ワタナベ君 するとどうなるの?
ミドリ 愛してあげるの。
トラン・アン・ユン監督が、村上春樹さんに手紙を6年出し続け
映画化にいたったそう。
映画より小説のほうがよいが、
2つの会話が小説をよんでいてどんな感じになるのかがわかってうれしい。
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